宇宙空間の軍事戦略 8
このような初期の米国の失敗の原因は、ロケット技術に関したさまざまな段階での故障でした。
原因調査の結果はみじめな新聞の見出しとなって続きました。
「軌道打上げ失敗ll管制システム誤作動」、「軌道打上げ失敗・・・第4段ロケット点火せず」、「軌道打上げ失敗-第3段ロケット誤作動」、「第3段ロケット点火せず」、「第3段ロケット推進部誤作動」・・・。
そのような中で、1959年2月、米国は初めての軍事衛星を打上げたのですが、それは写真偵察衛星でした。
しかしこの衛星も軌道に乗ることに失敗。
続いて7個のディスカバラー写真偵察衛星が次々と打上げられ、内2個は軌道に乗らず、残りのすべての衛星も与えられた任務を果たすことはできませんでした。
衛星が軌道に乗った場合でも、今渡は撮影したフィルムを収めたカプセルの回収に困難がつきまとったのです。
例えばロシアの探査機が月に到着する1ヶ月ほど前、米国はカリフォルニァ州のバンデンバーグ空軍基地にある西部試射場から、ソア・アジェナロケットを使用してディスカバラー6号を打上げています。
すべてが順調に運び、軌道に乗ってから17周目にカプセルが放出されました。
ところがその回収は失敗に終ってしまったのです。