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2010年08月 アーカイブ

宇宙空間の軍事戦略 3

衛星が初めて打上げられたのは、1957年10月のことでした。


それこそは、世界が今直面している宇宙での危機に向かう秒読み・カウントダウンの始まりでした。


宇宙に分かれ路があるとすれば、私たちは今そこに差しかかっているのです。


私たちは選択を迫られています。


この新たな高地を管理し、世界の平和を守る、あるいは少なくとも平和に貢献するような方法でそれを利用する道を選ぶか、それともそのような新たな、かつ困難に満ちた責任を負うことを拒否するかのどちらかの選択です。


単純に言えば、米国がそれまで長い間その実行をほのめかじていたことを、ロシアが先行したのです。


10月4日、ロシアはスプートニク1号を打上げました。


このスプートニク(「衛星」という意味)は、米国の宇宙計画担当者にとっては、晴天の露麗でした。


1955年にアメリカ・ロシア両国とも、国際地球物理年への貢献として、小型の科学衛星を打上げる計画を発表していましたが、米国側は彼らに先駆けてロシアがそれを打上げる態勢が整っているとは、夢にも思っていなかったのです。

宇宙空間の軍事戦略 4

ワシントンからは、衛星の打上げという科学上の明らかな業績の誇示以上に、ロシアのリードは政治的にも、威信という点からも米国にとって大きな汚点であるという意向が、声高に発せられました。


ホワイトハウスを頂点とした政治家の思いは明らかでした。


「この特別なショウを、一刻も早く実現させなくてはならない。」


けれども、宣伝戦におけるロシアの勝利に苦虫をかみ潰した人々にとっては、さらに悪い事態が待ち受けていました。


スプートニク1号の打上げ後間髪を入れずに、米国ではその独自の衛星打上げ計画を早める作業が急速に進められていました。


しかし、スプートニク1号は打上げ後3週間にわたって、ロシアのリードを誇るかのように、信号を断え間なく送り続け、そして沈黙しました。


スプートニク1号自体は宇宙空間を飛び続けていましたが、もはや信号は送られてこなくなったのです。


一方、フロリダ州ケープ・カナベラルに設けられた米国東部試射場における、合衆国海軍の宇宙計画の作業は、この間も突貫して進められていました。


ところが11月3日、ロシアが再度打上げを行ったのです。


カザフ共和国のチュラタムから、スプートニク2号が打上げられ、まるで嘲笑っているかのようなピッピッという電子音を、1週間にわたって米国全土で聞くことができました。

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